ダイレクトドライブ式で3万円ちょっと⁉
非スマートローラーでZwiftをはじめて数ヶ月、いつかスマートローラーがほしいなと思っていたところ、「ThinkRider Power Trainer A1」という、激安のダイレクトドライブ式のトレーナーを、Amazonで発見して購入してみました。
このトレーナーは、負荷自動調整が付いていないので、いわゆる「スマートトレーナー」ではないものの、ダイレクトドライブ式でパワー計測機能もついています。ちなみにELITEやWAHOOなどの有名メーカーのスマートトレーナーは、最低でも7〜8万円から、高いものだと20万円近くするものもありますので、いかにThinkRider A1が破格なのかがわかります。
ちなみにこのThinkRiderFitness社は、中国の蘇州市に本社がある企業です。色々なレビューもしっかりしていますし、ウェブサイトもきちんとしています。
ThinkRider A1のスペック
- ダイレクトドライブ方式
- パワーメーター内蔵
- 外部バッテリー不要(R2030バッテリー内蔵)
- ソフトウエア互換(PwerFun Thinkrider Onelat Zwift)
- BluetoothおよびANT+に対応
おもな仕様としてはこういった感じです。詳しくは公式サイトのスペック表をごらんください。
スペックで気になったのはこの点です。
Simulatde slope: Preset 5% slope(fixed resistace)
負荷固定式なので、5%の上り坂程度の負荷に固定されているという仕様になっています。Zwiftをやっている時は、負荷はギアの選択で変えられるのでおそらく問題はないと思って購入しましたが、この点はこのあとのレビューでも解説します。
ThinkRider A1のセットアップ
セットアップの方法は、公式のYouTube動画を参考にするとわかりやすいと思います。組み立てた感じでは、各部品の精度も良さそうで、何ら不安な点はありませんでした。スプロケットはシマノの11sに対応していて、8〜10s用のスペーサーも付属しています。
ThinkRider A1のレビュー

ロードバイクをセットするのは簡単です。普通にホイールを装着するようにロードバイクをセットするだけです。本体の組み立て自体も、ほんの2〜3分で完了するのでなにも難しいことがありませんでした。
なお、円形のディスク(ウエイト)に埋め込まれている円形のものがパワー計測のセンサーになっており、ボタン電池が内蔵されています。このトレーナーを買ってから3ヶ月が経過していますが、まだ電池が切れたことがありません。
走行音
さすがにダイレクトドライブ方式ですので、ローラー方式と比較にはならないぐらい静かです。ほとんどチェーンなどのドライブトレインの音しか聞こえません。屋内で練習る場合でも、このぐらいの音量なら全く騒音にならず問題ないと言えます。
固定負荷
やはり普通にZwiftをする分にはまったく問題にならないと思います。負荷が固定なので、上り坂でパワーをキープしていると他のユーザーにおいていかれることはありますが、斜度にあわせてがんばってパワーを出せばいいだけの話です。なお、ゴール前スプリントなどでもギアを適切に選択すればちゃんと負荷をかけてスプリントできます。
パワーメーター
回転部分にセンサーが付いている都合上、やはり瞬間的なパワー入力値を検知するのは苦手なようです。ただし、普通に使っている分には、ちゃんとクランク式のパワーメーターで計測したのとかなり近い値が計測されていますので、性能的にまったく問題なさそうです。

ANT+やBluetoothでの接続
いつもZwiftをやる場合にはBluetoothで接続していますが、接続切れなどの問題が発生したことがなく、とても安定しています。
ThinkRider A1の問題点

特に重大な問題はなかったのですが、強いていえば「本体の横方向への振動吸収装置(ダンパー)がついていない」という点があげられます。シッティングで漕いでいる場合にはあまり問題になりませんが、ダンシングをした場合、大きな横方向の動きを吸収する装置がありませんので、最悪本体の足が浮きくようなことになります。
あまりこういう横方向への激しい力の入力を行うと、フレームやエンドへのダメージが懸念されます。特に高価なカーボンフレームを使ってトレーニングする場合は気になるでしょう。ぼくの場合はローラー専用のアルミフレームを使っているのであまり気にはなっていません。
まとめ
ThinkRider A1は、自動負荷調整のスマートトレーナーではありませんが、お金をかけずにZwiftをやりたいという人にはぴったりの、激安なのにしっかりとした品質のダイレクトドライブ式トレーナーです。興味のある方は、ぜひチャレンジしてみてください。
この記事へのコメントはありません。