ロードレース

ツールドフランスに出るプロ選手がどれだけすごいのか、数字でわかる記事があったので紹介します。

元記事(英語):What Is a Tour de France Pro’s Average Speed and How Do Your Stats Compare?

いつもテレビやYouTubeで見るプロのロードレース、特に世界最高峰のレースといえばツール・ド・フランス。これに出場している選手たちが、私たちとどれぐらい違うのかを、数字で理解させてくれるサイトがあったので紹介します。

TTの平均速度

ツールに出場するようなプロは、より長い時間より大きなパワーを出すことができるので、30kmのタイムトライアルを、私たちのような平均的なライダーよりも約20分早く走りきることができます。

平均的なライダー:30〜32km/h

ツール出場選手:47〜50km/h

平地での平均速度

ツール・ド・フランスに参加するためには、平地の巡航における平均速度がかなり高くなければなりません。プロの選手はどのぐらいの平均速度でレースを走っているのでしょうか。

平均的なライダー:27〜29km/h

ツール出場選手:40〜45km/h

スプリント時の最大パワー

スプリンターは、最後の15秒のダッシュで信じられないほどのパワーを生み出します。ボーラ・ハンスグローエのペーター・サガンのような選手は、スプリントで1,500ワットを記録します。

平均的なライダー:600〜800ワット

ツール出場選手:1,200〜1,400ワット

石畳走行時の平均速度

ツール・ド・フランスでは、石畳(現地では「パヴェ」と呼ばれる)の区間が1つ以上設定されることが多く、サガンやグレッグ・ファン・アヴェルメなどのライダーは、このような過酷な道路でキャリアを積んできました。こういった区間でも、彼らは平均35〜38km/hという驚異的なスピードを記録します。

平均的なライダー:22〜26km/h

ツール出場選手:35〜38km/h

安静時の平均心拍数

Team Education First EF Cyclingは、2020年のツールでWHOOPストラップを活用し、21ステージのレース全体を通して、24時間365日、アスリートの詳細な生体データを収集しました。そのデータによると、ツール開始前のチームメンバーの平均安静時心拍数は42bpm、最初の休息日の後には40bpmとなりました。また、チームのサイクリストであるニールソン・パウレスは、第8ステージの38%を最大心拍数の90〜100%のゾーンで過ごしました。信じられないぐらいの全力です。

平均的なライダー:60〜100 bpm

ツール出場選手:40bpm 前後

サンドイッチの消費量

Appetizing sandwich on a wooden board. Baguette sandwich with filling from lettuce, slices tomato. Dark wooden background. View from above. Close-up. Copy space

Soigneurs(チームのアシスタント)は、スタッフを含めたチーム全員の食事を作ります。1チーム9人のライダーと12〜15人のサポートスタッフは、3週間で大量のパンとサンドイッチを消費します。

平均的なライダー:1〜3コ(3週間)

ツール出場選手:30コ(3週間)

ドリンクボトルの消費量

コンディションにもよりますが、普通のライダーは1回の走行で、1本か2本のボトルを消費します。それに対して、ツール・ド・フランスのチームアシスタントは、各ステージでチームのために40本から120本のボトルの中身をミックスします。これは、個々のライダーがステージごとに十数本のボトルを消費することを意味します。

平均的なライダー:1〜2本

ツール出場選手:4〜13本

コル・デュ・トルマレ登頂までの所要時間

male cyclist dressed in a tight suit of techno fabric riding on his road bike on a mountain stretch, front view

プロのクライマーであれば、トゥルマレ峠の登りにおける平均パワーは350〜375ワットにも達します。それに対して平均的なライダーは175〜200ワット程度でしょう。これは、平均的なライダーがトゥルマレ峠を1回登るうちに、プロのクライマーは2回近く登る能力があることを示します。

平均的なライダー:115分

ツール出場選手:60分

使用できる機材

Racing bicycle, road bike in store

ライダーやチームの自転車スポンサーにもよりますが、ほとんどのプロは、フラットなステージ用のエアロロードバイク、山岳用のクライミングバイク、タイムトライアル用のバイクを持ってツールに臨み、スペアは言うまでもありません。ヴィンチェンツォ・ニーバリのような総合優勝候補は、それぞれ2~3台ずつ持っているかもしれません。

平均的なライダー:1〜2台

ツール出場選手:4〜5台

毛を剃り上げた足

The young man suffering from leg pain

プロが40kmのタイムトライアルを走るにあたって、脚を剃っていると、剃っていないライダーに比べ、60秒から75秒速く走ることができます。とはいえ、プロは空気力学のために脚を剃るわけではありません。マッサージのためや、クラッシュしたときの傷の治癒を早めるために剃ることが多いのです。

平均的なライダー:毛が生えた足2本

ツール出場選手:毛を剃り上げた足2本

ツール選手のすごさがわかりましたか?

この記事で、ツールを走っているプロ選手がいかにすごいかをわかってもらえたのではないかと思います。違う世界の話だと割り切ってあきらめるのもよいですし、今から本気でツールを目指して、これらの数値をおいかけて努力してみるのもよいと思います。

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