タイヤ

実践!チューブレスレディタイヤの組みつけの全行程を解説します

カーボンディープリムホイールを導入したのにあわせ、チューブレスレディタイヤをはじめて履いてみました。チューブレスレディタイヤの組付けははじめてだったのですが、手順どおりに行ったところ、まったくトラブルなく装着できましたので全行程について説明します。

用意したもの

チューブレスレディタイヤ

チョイスしたタイヤは、IRCのFormula PRO TUBELESS READY S-Light 25Cです。軽量で評価もよく、レースにも使えそうなタイヤということで選択しました。なお、レビューの中で「精度がわるく組み付けができない」というものを見かけましたが、おそらく組み付けのやり方の問題でしょう。品物には全く問題ありませんでした。

シーラント

こちらもIRCのシーラントです。タイヤ1本につき30ml程度使いますので、これ1本でタイヤ2本分です。

シーラント注入用シリンジ、コア外し等

別々にも購入できるのですが、これはバルブコア外し(シーランド注入時にバルブコアを外す必要がある)もセットになっているので、これを購入しました。

その他必要なもの

  • チューブレスバルブ(ホイールに付属していない場合)
  • チューブレステープ(ホイールに貼っていない場合)
  • 石けん水
  • 空気入れ(普通のものでOK)
  • タイヤレバー(チューブレス専用であればなおよい)

手順の解説

道具を準備したら、さっそくタイヤの装着をすすめましょう。所要時間はタイヤ1本につき15分ぐらいでした。

1. 事前準備

もしホイールにリムテープが貼られていない場合は、このあたりのサイトを参考に、リムテープを貼り付けておきます。また、チューブレスバルブを取り付けておきます。

2.タイヤのビードに石けん水をぬります

これは大事なポイントです。ビードというのはタイヤの端っこの、みみの部分のことです。石けん水を塗らずにタイヤをはめることは相当困難です。ビード全体がかなり濡れるぐらいたくさん石鹸水をつけることがポイントです。写真ではスポンジを利用しています。

3. まずは片方のビードをタイヤにはめます

写真のように、まずは片方のビードをホイールにはめます。そのときに、タイヤのメーカーや製品名が印刷してあるポイントを、バルブ付近にあわせます。なぜなら、タイヤの一番軽い部分がこの製品ロゴの付近だからです。これを間違えると、ホイールバランスをとるのに苦労することになります。

しっかり石けん水が塗ってあれば、あまり苦労せずにはめることができると思います。バルブから遠いところからは始めるとよいかもしれません。また、最後の部分がはめにくいときは、その他の部分がちゃんとホイールリムの中央部の窪みに落ちているか確認しましょう。これはとても大事なポイントです。

ホイールのリム部は、は中央部が凹んでいる形をしていますので、タイヤのビードをここに落としておけば、一周させたときに最後の部分で余裕がでることになります。一周を通じてこの中央部にビードが落ちていない場合は、最後の部分が相当きつくなって、タイヤがはまらないという現象がおきます。

もし、ちゃんとビードがリムの中央部に落とせているのに、最後の部分がリムにはまならに場合は、ちょっとだけタイヤレバーを使って上げてあげましょう。その場合でも、無理は禁物です。かなり力を入れないとはまらなそうな場合、おそらく石けん水が足りないか、一周のうちどこかのビードがリムの中央部に落ちていません。無理に力をこめてタイヤレバーを使おうとすると、最悪の場合ビードが切れて、タイヤがだめになります。

チェックポイント

☑ タイヤのロゴマークとバルブの位置は合っているか
☑ タイヤには石けん水がしっかり塗られているか
☑ すでにはめてある部分のビードが、ちゃんとリムの中央部に落ちているか

4. もう片方のビードをはめます

片方のビードをはめるのと同じやり方で、こんどはもう片方のビードをはめます。バルブ付近は一番最後にはめるようにします。片方をはめるときよりも、より念入りにビードがリムの中央の窪みに落とせているかをチェックしてください。最後がどうしてもきつい場合は、タイヤレバーを少しだけ使いましょう。

5. エアーを入れます

タイヤをはめることができたら、エアーを入れます。記事によっては、ビードとリムのすき間からエアーがもれ、空気を入れるのに苦労すると書いてあるものもありますが、ビードに石けん水を塗っておけば、おそらく普通のポンプで空気を入れることができると思います。なお、ここでエアーを5〜6barぐらい入れることによって、タイヤのビードがリムにはまります。その際は、かなり大きめの「パン!」という音が出ますが、これは正常ですので、おどろかないでください。

6. バルブコアをはずします

ビードがリムにはまった(ビードがあがった)ことが確認できたら、一旦入れた空気を抜いたのち、バルブコア外しというツールを使って、バルブコアを外します。これを外さないと、シーラントを入れることができません。

7.シーラントを注入します

バルブコアを外すことができたら、バルブからシーラント液を注入します。このIRCのシーラントの場合、標準的な量はタイヤ1本につき30mlです。ここで少なめに入れる人もいますが、あまりおすすめしません。標準的な量を入れておくのが無難でしょう。

8. エアーを再度入れ、シーラントをなじませます

シーラントの注入が終わったらバルブコアを元通り装着し、エアーを充填します。ホイールを水平に回転させ、注入したシーラントがまんべんなくリムとビードのすき間にいきわたるようにします。ビードとリムのすき間からエアーがもれているのを確認した場合は、その近辺にシーラントがあつまるような角度でホイールを保持し、シーラントをなじませて空気もれを防ぎます。

いつから走り出せるの?

記事によっては数時間から数日待ったほうが良いという意見もありますが、今回はシーラントの充填から3時間程度でテスト走行したところ何の問題もありませんでした。ただし、ロングツーリングやレースに使う場合は、何度か走って様子を確認してからのほうが良いでしょう。

これで、チューブレスレディタイヤの装着は完了です。別の記事では、今回組み付けたチューブレスレディタイヤの実装インプレッションを書いてみたいと思います。

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